歴史小話

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【小話】奈良〜平安時代 律令制の下で有名無実化していく郡司

奈良時代を特徴づけるものの一つに、国司と郡司の地方行政制度がある。地方豪族である郡司は、中央から派遣された国司の下に入り、先祖代々受け継いできた土地を治めるようになるが、それまでの統治を残しつつ国司による新たな統治が始まるという、二重の支配...
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【小話】奈良時代 高い理想を持った国司

国司といえば、ろくに仕事もせずに偉そうにして、百姓から取れるだけ税を取り金儲けに精を出したというイメージが強い。中央から地方に派遣されても任期は4年〜6年であるから、地方の行政に向き合うことよりも百姓から搾れるだけ税を搾り取って私服を肥やし...
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【小話】奈良時代 中級官人たちの奈良時代

平城京の人口は10万人というのが定説になっているが、実際のところは5~6万人らしい。10万人という数は移住可能な土地に隈なく人が住んでいたという前提のもと成り立ち、また一つの住居に家族で住んでいることを前提としているが、奈良時代を通して平城...
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【小話】奈良時代 律令制を支えた非正規職員の下級官人

平城京で働く官人の大部分は、非正規で働く下級官人といわれる人々だった。木簡や正倉院の文書から彼らの生活が断片的に知れるが、その暮らしは恵まれたものとはいえない。現在からしたら、過労と言えるものである。今回はよく知られている二つの例から、下級...
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【小話】奈良時代 貴族や官人ががむしゃらに働いた政治的都市 平城京

奈良時代の本を読むまでは、全くといっていいほど平城京に興味がなかった。2015年の夏に仕事を辞めて電車で日本一周をした時は、奈良の有名なお寺を幾つか回ったが、平城京には見向きもしなかった。当時はまだ平城京歴史公園ができていなかったが(201...
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【小話】海を渡る古代の馬

九州各地に残る古墳の石室の壁面には、船の上に馬が大きく描かれていることが多い。中国や朝鮮の古墳の壁面に描かれている絵は被葬者の功績を表すもののようだが、同じように考えると、九州の古墳に埋葬された豪族の大きな功績は馬を朝鮮に輸送することだった...
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【小話】絵馬

神社でよく目にする絵馬。その起源は古来より生きた馬が神社に奉納されてきたことにある。馬は貴重で大切に扱われたが、それは移動手段として便利だったからだけではない。馬は古来より神が乗るものとして神聖視されてきたから、大事に扱われ、また神社に奉納...
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【古代】銅鏡

銅鏡がどんなものなのか、いまいち分からなかった。現在の鏡のようにきちんと姿形を映せる技術が当時あったとは思えないし、何かを映しているのを自分の目で見たこともない。古代の技術だし太陽の光を受けて明るく光る程度のものだろうと思っていた。 しかし...
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【小話】遣隋使の船の帆

第一回の遣隋使が派遣されたのは、聖徳太子が摂政の地位にいた600年(推古8年)のこと。あまりに古いことで遣隋使の船がどのようなものだったのかは知る由はない。これより時代の下る遣唐使の船でさえ、どのような船だったのかは不明であり、当時の船を知...
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【小話】富籤(とみくじ)

東京青梅の御嶽神社について調べていたら、江戸時代に社殿の改修費を集めるために宝くじを開催したことを知った。幕府の統制下に入った寺社ははじめのうちは社殿などの改修費を幕府からもらっていたが、元禄年間(1688~1704年)以降、幕府の財政が悪...
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