本のレビュー【本のレビュー】島田裕巳『神も仏も大好きな日本人』 旅をして神社や寺院に参拝していると、気になることがいくつかある。 なぜお寺には神社のようなパワースポットがないのだろうか。神仏習合の時代はどのように参拝していたのだろうか。神社の敷地に寺院があるというのは、どのようなものだったのだろ...2022.10.28本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】鎌倉時代 『日本の歴史7 鎌倉幕府』石井進 概略 扱う時代は、1180年(治承4年)に源頼家が伊豆で挙兵してから、1266年(文永3年)に鎌倉殿の宗尊親王が廃せられ京に送り返されるまでの86年となる。頼朝が鎌倉幕府を開いて中世が幕を開け、北条家の執権による合議政治を経...2022.01.28本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】平安時代 おすすめの本 平安時代を理解するうえで役に立ったと思う本を数冊紹介したいと思う。一口に平安時代といっても、400年の幅がある。一応の区分として平安京遷都から鎌倉幕府設立までの約400年を平安時代とされているが、400年の間には蝦夷征討、荘園整理令、平将...2022.01.25本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】桃崎有一郎『武士の起源を解きあかす―混血する古代、創発される中世』 古代・中世を知るために読んでおきたい良書 画像は平治物語絵巻(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 武士の発生について何か分かりやすい本はないかと探していた時に、この本を見つけた。著者のことは中世の専門家として名前は知っていたので、中世の内容がメインかと思い読...2022.01.18本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】平安時代 『日本の歴史6 武士の登場』竹内理三 画像は平治物語絵巻(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 概略 平忠常の乱の鎮圧に始まる源氏の台頭と、それを危惧した院の対抗馬としての平氏起用を描いた巻。院の重用を利用した平清盛が平氏政権を樹立すると、行き過...2021.12.31本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】小林照幸『毒蛇』猛毒のハブの血清づくりに取り組む医学者たちの闘い ツツガムシ病について書いた『死の虫』、日本住血吸虫症について書いた『死の貝』、そしてフィラリア症(象皮病)についての『フィラリア』に続き、小林照幸氏の著書である『毒蛇』を読んでみた。上の三冊と同様に、昔から住民を苦しめてきた病気、ここでは...2021.12.17本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】林正高『寄生虫との百年戦争』フィリピンで長年シスト(日本住血吸虫症)絶滅のために活動する医師の物語 かつて戦後まで山梨の人たちを苦しめてきた地方病に興味を持ち調べていたら、フィリピンで活動する林正高医師を知った。ODAで12年フィリピンでシスト(日本住血吸虫症・地方病のこと。本ではシストとしているため、以下シストと記す)患者の治療に当た...2021.11.26本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】小林照幸『死の貝』世界で唯一日本住血吸虫症を克服した先人達の胸が熱くなる物語 日本にはかつて、水田に入ると足がかぶれて熱が出て死んでしまう病気があった。顔色が黄色くなり手足は瘦せ衰え、腹ばかりが膨れて太鼓のようになり、歩けなくなり死んでしまう病気で、山梨・広島・福岡・佐賀の4県の一部の地域でみられた。山梨は甲府盆地...2021.11.23本のレビュー
本のレビュー【本のレビュー】小林照幸『死の虫』北里柴三郎やベルツでさえも解明できなかった病気に命を懸けて挑んだ医師たちの物語 日本の米どころ新潟・秋田・山形の3県の河川の流域には、かつてツツガムシ病という恐ろしい病気があった。毎年夏になると河川の近くに住む村人たちが原因不明の病気にかかり、高熱が出て相次いで死んでしまう。明治時代の新潟のある村では、ひと夏で30も...2021.11.16本のレビュー
本のレビュー本のレビュー『病が語る日本史』酒井シヅ 中公文庫の日本の歴史5巻『王朝の貴族』を読んだ時、平安時代に既にマラリヤがあったことは意外だった。マラリヤといえば、戦時中に日本軍が苦しめられたことが有名だが、そんな昔から存在していた病気だとは思わなかった。考えてみたら平安時代に...2021.11.05本のレビュー