本のレビュー

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【本のレビュー】奈良時代『日本の歴史3 奈良の都』青木和夫

本の概略 扱う時代は、31年振りに遣唐使が任命された大宝元年(701年)から称徳天皇が没す770年までとなる。血生臭い皇位継承を経て完成した中央集権国家は、大宝律令と共に始動する。和同開珎が造られ、華麗なる平城京が造られ、都では多くの人々が...
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古代~近世『「馬」が動かした日本史』蓮池明弘

本の紹介 馬の普及が日本の歴史にもたらした影響がいかに大きかったかを述べた本。馬の普及は水田稲作の普及に隠れてしまっているが、稲作に匹敵するほど日本の社会に大きな衝撃を与えた。 なぜ縄文文化は東日本で弥生文化は西日本なのか。なぜ仁徳・応神陵...
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【小話】黒ボク土(くろぼくど)

『「馬」が動かした日本史』を読んで、黒ボク土(くろぼくど)という土を知った。関東や東北などの野菜畑や果樹畑でよく見かける黒っぽい土で、「黒ボコ」、「黒ボッコ」など地方によって呼び方は様々だが、農業では単に「黒土」と言われているらしい。 黒ボ...
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『日本の歴史2 古代国家の成立』直木孝次郎

概略 飛鳥時代の天皇家が豪族から一段優位な地位を確保し、統一国家を組織してゆく過程を書いた巻。扱う時代は、継体天皇が磐余に都を置いた6世紀から日本書紀の記述が終わりとなる持統天皇の譲位の7世紀の終わりまでとなる。 日本の古代史で華があるのは...
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『日本の歴史1 神話から歴史へ』井上光貞

概略日本が未開の状態から文明を持つまでに至る過程を、神話や伝承といった曖昧なものと、人類学や考古学といった確かな記録のあるもを統一的に説明した本。扱う時代は、神話・伝承では古事記・日本書紀から、考古学では旧石器時代から始まり、六世紀に磐井の...
新潟県

『北越雪譜』鈴木牧之

画像は北越雪譜. 初篇 巻之上。出典:国立国会図書館デジタルコレクション 本の紹介江戸時代後期の商人・鈴木牧之が、越後・魚沼郡の雪の暮らしを紹介した本。実際に自分が見たことや聞いた体験談から、雪にまつわる文化や風習を書いている。 雪の性質や...
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『主君「押込」の構造』笠谷 和比古

本の紹介江戸時代に、藩を潰しかねない危険な藩主を強制的に隠居させる「主君押込(しゅくんおしこめ)」というものが、一般的慣行として存在していたことを書いた本。これまで主君押込は、あくまで偶然的な、例外的な陰謀事件に過ぎないものと捉えられていた...
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中公文庫『日本の歴史15 大名と百姓』佐々木潤之介

概略まず最初に、難解だったため著者の主張に沿ってまとめてられているのか自信がないことを先に書いておく。 近世農村の成立をテーマに「小農(小百姓)」が自立していく過程を書いた本。村落の動向から「小農」の自立を説くといった一元的なものではなく、...
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中公文庫『日本の歴史14 鎖国』岩生成一

概略1543年から1700年頃までの1世紀半におよぶ海外との関係を記した本。鎖国は一般的には、寛永16年(1639年)の江戸幕府が鎖国を決定したときから、嘉永6年(1853年)のペリー来航までの前後215年の間をさすが、狭義では、第一回鎖国...
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中公文庫『日本の歴史13 江戸開府』辻達也

本の概略織田信長の死後、豊臣秀吉に律義に従い諸大名と秀吉との斡旋に努めながらも、自身の政治的・経済的基盤を確立し、秀吉の亡き後は豊臣家を滅ぼし、江戸幕府の長期政権構想を築き上げた徳川家康について書かれた本。 家康、秀忠、家光三代が50年かけ...
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