歴史小話

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【小話】平安時代 刀伊の入寇に見られる朝廷の地方軽視

画像は年中行事絵巻9巻(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 寛仁3年(1019年)、刀伊の入寇という一大事件が起こる。高麗の方からやってきた50隻もの賊船が対馬・壱岐を襲撃し、140人もの島人が殺され、200人以上がさらわれた。賊船...
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【小話】奈良時代 日本に薬草の知識をもたらした鑑真

奈良時代の名僧と知られる鑑真は、日本に戒律をもたらした。鑑真によって日本の戒律制度は急速に整備されていった。律宗と天台宗を兼学していた鑑真は、天台宗の経典も日本にもたらした。鑑真によって天台宗の教義が広まり、後に最澄が活躍する土壌がつくられ...
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【小話】平安時代 薬として食された牛乳

画像は国牛十図 (出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 平安時代の食事は今日のそれと比べると貧相なものに思われてしまう。贅沢を尽くした貴族といえども、美味しい物をたらふく食べたとは思えないし、食事に関しては現代生きていてよかったと思っ...
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【小話】平安時代 虫を恐れた平安時代の人々

画像は病草紙(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 庚申信仰について調べた時、平安時代の貴族は三尸虫(さんしちゅう)という目に見えない虫を恐れていたのを知って、昔の人は随分と迷信深かったものだと思った。現代よりも医学が未発達で衛生状態...
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【小話】平安時代 加持祈祷と調伏

平安時代の貴族は病気になると、医者よりもまずは祈祷師を呼んだ。当時は病気が発症するともののけや怨霊の仕業だと考え、病人に憑りついたもののけや怨霊を追い出すことに専念した。僧侶や陰陽師を祈禱師として呼び、よりましという病人に憑りついたもののけ...
歴史小話

【小話】平安時代 疫病で広まるデマ

コロナウイルスが蔓延して生活に影響が出るようになってから約1年半が経ち、思い返してみればいろいろなデマがあったものだと思う。海藻のアオサが効く、ポリフェノールがいい、首に下げてコロナウイルスを除菌、マイナスイオン発生器でコロナウイルスは死滅...
歴史小話

【小話】平安~鎌倉時代  日記と夢と開基伝承

『日記で読む日本文化史』を読んでいたら、昔の僧は自分が見た夢を日記に書いていたことが書かれていた。鎌倉時代前期に明恵という僧がいたのだが、彼は40年にわたり自身の見た夢を記録して『夢之記』というものを作った。「夢」というものに惹かれるものが...
京都府

【小話】平安時代 空也と葬送

民衆の中に入り浄土信仰を布教し、「市聖」「阿弥陀聖」と呼ばれた空也は、比叡山で得度を受ける前は五畿七道を巡り苦修練行をしていた。険しい道があればそれを平らげ、橋を架け、井戸を掘り、曠野(こうや)に棄てられた死骸があれば火葬に付し、南無阿弥陀...
京都府

【小話】平安時代 市聖 空也

平安時代中期を代表する僧に空也(くうや。こうやとも)がいる。民衆の中に入り念仏を唱え、難解な教学仏教を説くことをせず、除災と招福を求める民衆の要望に応えた世俗的な紗弥の仏教を貫いた人物として知られている。 若い頃は優婆塞(うばそく・民間の宗...
歴史小話

【小話】中世の勧進業の前身となる奈良時代の知識業

『行基』(速水侑[編]吉川弘文館)を読むと、奈良時代の知識について知ることができる。本の中で、知識とは元々「僧侶にとっての知人であり時には棲家や食べものを工面し、時には草庵の材料を提供してくれる者」の意味であったが、これが「僧尼の感化に応じ...
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