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歴史小話

【小話】中世に始まり中世に終わる石刻文書 板碑(いたび)

御岳講について知りたいと思い『武州御嶽山信仰』を読んでいたら、板碑というものを知った。本の言葉を借りると「民間信仰の、特に中世の庶民の信仰を知るのにまたとない好史料であり、社会・経済生活を知る手がかりとなる」もので、中世に大量に造られたもの...
歴史小話

【小話】武州世直し一揆と御岳御師

幕末の不安定な状況で起きた一揆に武州世直し一揆というものがある。慶応2年(1866年)6月に名栗村(現埼玉県飯能市)で発生した農民暴動は、2日後には青梅・御嶽へ、翌日には五日市・田無へと波及し、武州・上州に散在する豪農や酒造家が次々に襲われ...
歴史小話

【小話】御岳講

講というものを知ったのは、山梨県の南西部にある早川町の赤沢宿がきっかけだった。どこか一人で泊まれる古民家はないものかと探していた時にネットで知り、かつて講を組んで七面山に登った参詣者がいたことを知った。 一口に講と言っても、仏教行事としての...
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東京都

【旅の拾いもの】御岳山③ 御岳講(檀那)について

御岳山御師による精力的な布教により、江戸時代には多くの庶民が御嶽山に登拝した。彼らは講を組み、御岳講の一員(講中)として参詣をした。今回は村人にフォーカスを当て、御岳講の講中が御師とどのように関わり参詣したのか、見ていきたい。 御岳講御師を...
東京都

【旅の拾いもの】御岳山② 御師の活動

『武州御嶽山信仰』(西海賢二著 岩田書院)を読むと、御嶽山の御師の活動がどれだけ精力的だったのか、知ることができる。今回は御嶽御師の活動について、少し書いてみたいと思う。 御嶽御師の布教近世の明暦年間(1655~1658年)になると、御嶽御...
東京都

【旅の拾いもの】御岳山① 武州御嶽山信仰

御岳山には御師集落がある。数十軒の家があり約140人ほどの住人がいて、主に御岳山に登って来た人達に食事や寝床を提供してその生活を成り立たせている。現在もなお御師集落がある所は珍しく、関東では御岳山と神奈川の大山だけである。 今回メインサイト...
歴史小話

【小話】飛鳥時代の目安箱?鐘匱(しょうき)の制

目安箱と言うと、江戸時代の8代将軍徳川吉宗の政策として歴史で習った覚えのある人が多いかと思う。戦国時代が好きな人は北条氏康が設置したことを知っている人もいるのではないだろうか。 吉宗の時の目安箱は、氏名と住所を記入することになっており、そう...
本のレビュー

『日本の歴史2 古代国家の成立』直木孝次郎

概略 飛鳥時代の天皇家が豪族から一段優位な地位を確保し、統一国家を組織してゆく過程を書いた巻。扱う時代は、継体天皇が磐余に都を置いた6世紀から日本書紀の記述が終わりとなる持統天皇の譲位の7世紀の終わりまでとなる。 日本の古代史で華があるのは...
小説のレビュー

【小説のレビュー】戦時中『東京焼盡』内田百閒

あらすじ昭和19年11月1日の午後一時過ぎ、空襲警報が鳴りだす。この日から東京への空襲が本格的に始まる。著者の内田百閒は東京の麹町に住み、日本郵船で嘱託をして暮らしている。55歳になる。11月の終わりには神田日本橋に爆弾が落ち、朝昼晩と日に...
小説のレビュー

【小説のレビュー】中世『補陀落渡海記』井上靖

あらすじ熊野にある那智の補陀落(ふだらく)寺の住職・金光坊(こんこうぼう)は11月に補陀落渡海をすることになっている。金光坊は61歳になるのだが、前住職が3代続いて61歳で補陀落渡海をしたため、世間ではいつの間にか、何となく61歳になれば渡...
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