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本のレビュー

『主君「押込」の構造』笠谷 和比古

本の紹介江戸時代に、藩を潰しかねない危険な藩主を強制的に隠居させる「主君押込(しゅくんおしこめ)」というものが、一般的慣行として存在していたことを書いた本。これまで主君押込は、あくまで偶然的な、例外的な陰謀事件に過ぎないものと捉えられていた...
歴史小話

【小話】藩を潰しかねない主君は強制的に隠居させてしまう江戸時代の一般的慣行「主君押込」

江戸時代といえば、武士は主君に絶対的な忠誠を誓い、主君の命令に服従するものといったイメージがあるかもしれない。武士道や葉隠れという言葉のイメージもそうしたものだという人も少なくないのではないかと思う。 しかし、悪政を敷く主君に対しては、意見...
本のレビュー

中公文庫『日本の歴史15 大名と百姓』佐々木潤之介

概略まず最初に、難解だったため著者の主張に沿ってまとめてられているのか自信がないことを先に書いておく。 近世農村の成立をテーマに「小農(小百姓)」が自立していく過程を書いた本。村落の動向から「小農」の自立を説くといった一元的なものではなく、...
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東京都

【旅の拾いもの】柴又散策 自治体のホームページからその土地の歴史が分かる

先日、メインサイトで柴又散策の記事を書いていたら、柴又の町についていろいろと知った。散策をしたのは今から2年以上前になるのだが、当時は柴又帝釈天の彫刻ギャリーと、海外でも有名な日本庭園のある山本亭を観に行っただけで、特に柴又の土地については...
旅の拾いもの

【柴又帝釈天】庚申待 帝釈天信仰や庚申信仰、暦、講、縁日などについて

メインサイト(綴る旅)で柴又帝釈天の記事を書いていたら、庚申待(こうしんまち)というものを知った。60日ごとにめぐってくる庚申(こうしん)の日に、地域の者が集まり夜通し朝まで起きている行事だ。江戸時代には日本の各地にあり、昭和三十年代まで全...
佐賀県

【小話】鎖国期に海を渡った有田焼

鎖国期の日本の輸出品の中で、海外から人気のあったものといえば陶磁器も知られている。金・銀・銅・樟脳に劣らず海外から重宝され、日本の文化・芸術を世界に知らしめたものとして有名だ。 信長が保護した瀬戸焼や、秀吉が朝鮮から連れて来させた陶工による...
鹿児島県

【小話】入宋貿易で国外に輸出されていた硫黄

岩生成一著『日本の歴史14 鎖国』(中公文庫)を読んでいた時、江戸時代初期の海外との貿易の輸出品に硫黄という文字が書かれていて目が止まった。現在のベトナム・カンボジア・タイに日本の硫黄が、朱印船貿易で輸出されいることが本に書かれていた。 日...
旅エッセイ

【旅エッセイ】旅と楠

樟脳について知りたいと思い、『楠(ものと人間の文化史)』という本を読んでみた。楠の特性や用途が書かれているのはもちろん、楠を語る上で欠かせない樟脳について、そして樟脳を語る上で欠かせないセルロイドについても詳しく書かれていて、読んでいて面白...
歴史小話

【小話】海外で好評だった日本の醤油

画像は広益国産考8巻の醤油と味噌を製造している絵 出典:国立国会図書館デジタルコレクション 中公文庫の『日本の歴史14 鎖国』に、日本の醤油についてこんな記述がある。 「日本ではひじょうに上質の醤油をつくる。これは中国の醤油にくらべてはるか...
歴史小話

【小話】朱印船貿易で海外に売られた日本の鋏

江戸時代初期、鎖国令が出される前の朱印船貿易の頃の日本の輸出品に、鋏(はさみ)がある。岩生成一著『鎖国 日本の歴史14』(中公文庫)には日本からの輸出品の一覧があり、そこには鋏がマニラに運ばれたことが書かれている。 それを見た時に、堺で発達...
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