しききまま

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本のレビュー

【本のレビュー】奈良時代『日本の歴史3 奈良の都』青木和夫

本の概略 扱う時代は、31年振りに遣唐使が任命された大宝元年(701年)から称徳天皇が没す770年までとなる。血生臭い皇位継承を経て完成した中央集権国家は、大宝律令と共に始動する。和同開珎が造られ、華麗なる平城京が造られ、都では多くの人々が...
歴史小話

【小話】海を渡る古代の馬

九州各地に残る古墳の石室の壁面には、船の上に馬が大きく描かれていることが多い。中国や朝鮮の古墳の壁面に描かれている絵は被葬者の功績を表すもののようだが、同じように考えると、九州の古墳に埋葬された豪族の大きな功績は馬を朝鮮に輸送することだった...
本のレビュー

古代~近世『「馬」が動かした日本史』蓮池明弘

本の紹介 馬の普及が日本の歴史にもたらした影響がいかに大きかったかを述べた本。馬の普及は水田稲作の普及に隠れてしまっているが、稲作に匹敵するほど日本の社会に大きな衝撃を与えた。 なぜ縄文文化は東日本で弥生文化は西日本なのか。なぜ仁徳・応神陵...
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歴史小話

【小話】絵馬

神社でよく目にする絵馬。その起源は古来より生きた馬が神社に奉納されてきたことにある。馬は貴重で大切に扱われたが、それは移動手段として便利だったからだけではない。馬は古来より神が乗るものとして神聖視されてきたから、大事に扱われ、また神社に奉納...
本のレビュー

【小話】黒ボク土(くろぼくど)

『「馬」が動かした日本史』を読んで、黒ボク土(くろぼくど)という土を知った。関東や東北などの野菜畑や果樹畑でよく見かける黒っぽい土で、「黒ボコ」、「黒ボッコ」など地方によって呼び方は様々だが、農業では単に「黒土」と言われているらしい。 黒ボ...
歴史小話

【古代】銅鏡

銅鏡がどんなものなのか、いまいち分からなかった。現在の鏡のようにきちんと姿形を映せる技術が当時あったとは思えないし、何かを映しているのを自分の目で見たこともない。古代の技術だし太陽の光を受けて明るく光る程度のものだろうと思っていた。 しかし...
小説のレビュー

『天平の甍(いらか)』井上靖

あらすじ天平四年(732年)、大安寺の僧普照(ふしょう)は未だ戒律の具(そな)わっていない日本に伝戒の師を招くために唐に渡る。激しい暴風雨や波で大きく揺れる船の中、生きた心地のしない航海を三カ月続けようやく入唐し、唐で10年勉強三昧の日々を...
歴史小話

【小話】遣隋使の船の帆

第一回の遣隋使が派遣されたのは、聖徳太子が摂政の地位にいた600年(推古8年)のこと。あまりに古いことで遣隋使の船がどのようなものだったのかは知る由はない。これより時代の下る遣唐使の船でさえ、どのような船だったのかは不明であり、当時の船を知...
歴史小話

【小話】富籤(とみくじ)

東京青梅の御嶽神社について調べていたら、江戸時代に社殿の改修費を集めるために宝くじを開催したことを知った。幕府の統制下に入った寺社ははじめのうちは社殿などの改修費を幕府からもらっていたが、元禄年間(1688~1704年)以降、幕府の財政が悪...
東京都

【小話】小河内ダムに沈んだ奥多摩の温泉 鶴の湯温泉

『武州御嶽山信仰』を読んでいたら、江戸時代の奥多摩に鶴の湯温泉というものがあったことを知った。効能は「打身、くじき、切疵、頭痛、しつひぜん、瘡毒の類によし」と評されているが、これは青梅の商人・山田早苗が69歳から70歳の高齢ながらも険しい山...
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