鎌倉時代

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歴史小話

【小話】分かりずらい古代の荘園を理解するうえで押さえておきたいこと

画像は一遍上人絵詞(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 日本史を学ぶ学生を悩ませるもののトップは中世の荘園制と近世の貨幣制度らしい。教える側の教師や塾の先生も、同じように思う人が少なくないらしい。自分も例に漏れず荘園制についての理解...
歴史小話

【小話】平安~鎌倉時代  日記と夢と開基伝承

『日記で読む日本文化史』を読んでいたら、昔の僧は自分が見た夢を日記に書いていたことが書かれていた。鎌倉時代前期に明恵という僧がいたのだが、彼は40年にわたり自身の見た夢を記録して『夢之記』というものを作った。「夢」というものに惹かれるものが...
本のレビュー

古代~近世『「馬」が動かした日本史』蓮池明弘

本の紹介 馬の普及が日本の歴史にもたらした影響がいかに大きかったかを述べた本。馬の普及は水田稲作の普及に隠れてしまっているが、稲作に匹敵するほど日本の社会に大きな衝撃を与えた。 なぜ縄文文化は東日本で弥生文化は西日本なのか。なぜ仁徳・応神陵...
歴史小話

【小話】中世に始まり中世に終わる石刻文書 板碑(いたび)

御岳講について知りたいと思い『武州御嶽山信仰』を読んでいたら、板碑というものを知った。本の言葉を借りると「民間信仰の、特に中世の庶民の信仰を知るのにまたとない好史料であり、社会・経済生活を知る手がかりとなる」もので、中世に大量に造られたもの...
小説のレビュー

【小説のレビュー】中世『補陀落渡海記』井上靖

あらすじ熊野にある那智の補陀落(ふだらく)寺の住職・金光坊(こんこうぼう)は11月に補陀落渡海をすることになっている。金光坊は61歳になるのだが、前住職が3代続いて61歳で補陀落渡海をしたため、世間ではいつの間にか、何となく61歳になれば渡...
鹿児島県

【小話】入宋貿易で国外に輸出されていた硫黄

岩生成一著『日本の歴史14 鎖国』(中公文庫)を読んでいた時、江戸時代初期の海外との貿易の輸出品に硫黄という文字が書かれていて目が止まった。現在のベトナム・カンボジア・タイに日本の硫黄が、朱印船貿易で輸出されいることが本に書かれていた。 日...
和歌山県

【旅の拾いもの】日本一周4日目・5日目 和歌山県 熊野詣から知る日本の中世⑤

小栗判官唱導に使われた説経節で有名なものに「小栗半官」の物語がある。これも、熊野の歴史を調べていると必ず出てくる。ハッピーエンドで終わるストーリー性のある物語で、時宗はこれを布教に使って熊野詣の勧進を行った。 簡単に物語を説明すると、主人公...
和歌山県

【旅の拾いもの】日本一周4日目・5日目 和歌山県 熊野詣から知る日本の中世④

山伏もう少し先達を掘り下げて、山伏についてみてみることにする。先ほどは関所を無料で通過できる山伏やそれをいいことに隠密活動をする山伏がいたことや、山道で関銭を要求する山伏について書いた。今度は檀那を獲得する山伏について書いてみたいと思う。山...
和歌山県

【旅の拾いもの】日本一周4日目・5日目 和歌山県 熊野詣から知る日本の中世③

武家による熊野詣承久の乱後は上皇の熊野御幸はほとんど行われなくなる。後嵯峨上皇の2回と亀山上皇の1回が行われたのみで、その後はなくなる。しかし熊野詣が全く行われなくなった訳ではなく、貴族の中には引き続き熊野に参詣する者もいた。王子の多くが破...
和歌山県

【旅の拾いもの】日本一周4日目・5日目 和歌山県 熊野詣から知る日本の中世②

熊野御幸の最盛期熊野御幸の最盛期の数だが、火付け役となる白河上皇の最初の熊野御幸から、実質最盛期が終わる後鳥羽上皇の最後の熊野御幸まで、121年間で92回となる(回数は諸説あり)。白河上皇は第一皇女の死を機に出家し、第一回目の熊野御幸から第...
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