江戸時代

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旅エッセイ

【旅エッセイ】旅と楠

樟脳について知りたいと思い、『楠(ものと人間の文化史)』という本を読んでみた。楠の特性や用途が書かれているのはもちろん、楠を語る上で欠かせない樟脳について、そして樟脳を語る上で欠かせないセルロイドについても詳しく書かれていて、読んでいて面白...
歴史小話

【小話】海外で好評だった日本の醤油

画像は広益国産考8巻の醤油と味噌を製造している絵 出典:国立国会図書館デジタルコレクション 中公文庫の『日本の歴史14 鎖国』に、日本の醤油についてこんな記述がある。 「日本ではひじょうに上質の醤油をつくる。これは中国の醤油にくらべてはるか...
歴史小話

【小話】朱印船貿易で海外に売られた日本の鋏

江戸時代初期、鎖国令が出される前の朱印船貿易の頃の日本の輸出品に、鋏(はさみ)がある。岩生成一著『鎖国 日本の歴史14』(中公文庫)には日本からの輸出品の一覧があり、そこには鋏がマニラに運ばれたことが書かれている。 それを見た時に、堺で発達...
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鹿児島県

【小話】明治維新の原動力ともなった鎖国期の輸出品 樟脳

画像は日本山海名物図会の第3巻樟脳製法 出典:国立国会図書館デジタルコレクション 鎖国期の日本の輸出品に樟脳(しょうのう)がある。楠(くすのき)を細かく砕いて蒸留してもので、主に西欧で医薬品や防虫剤、香料として使われた。鎖国期の主な輸出品で...
歴史小話

【小話】アンコールワットの日本人の落書き

以前YouTubeで、江戸時代にアンコールワットに行って落書きをして来た日本人がいたと、ある人が笑いながら話していたのを観たことがある。江戸時代は庶民が旅をするようになった時代だが、それは中期以降のことだ。江戸時代初期には鎖国が始まり海外へ...
歴史小話

【小話】江戸時代初期の朱印船貿易からみる日本の輸入出品

中公文庫の『日本の歴史14 鎖国』に江戸時代初期の貿易の輸入・輸出品が紹介されている。寛永10年(1633年)の第一回鎖国令が出される前は、日本からの朱印船がアジア諸国へ渡航し品々の交換をしているが、その寄港地は台湾・マカオ・マニラ・トンキ...
本のレビュー

中公文庫『日本の歴史14 鎖国』岩生成一

概略1543年から1700年頃までの1世紀半におよぶ海外との関係を記した本。鎖国は一般的には、寛永16年(1639年)の江戸幕府が鎖国を決定したときから、嘉永6年(1853年)のペリー来航までの前後215年の間をさすが、狭義では、第一回鎖国...
本のレビュー

中公文庫『日本の歴史13 江戸開府』辻達也

本の概略織田信長の死後、豊臣秀吉に律義に従い諸大名と秀吉との斡旋に努めながらも、自身の政治的・経済的基盤を確立し、秀吉の亡き後は豊臣家を滅ぼし、江戸幕府の長期政権構想を築き上げた徳川家康について書かれた本。 家康、秀忠、家光三代が50年かけ...
歴史小話

【小話】移動組立式の近世の軍船 入れ子船

『日本史の謎は「地形」で解けるー環境・民族篇』で紹介されていた、『「縮み」志向の日本人』という本を読んでいたら、入れ子船というものを知った。入れ子というのは、同じ形で大きさの少し違うものを重ねて収容することで、現在ではお弁当箱やジップロック...
歴史小話

【小話】牛車専用道路 車石

画像は歌川広重の東海道五十三次 大津走井茶屋(出典:国立国会図書館デジタルコレクション) 2021年は丑年なので、今回は牛の話を。竹村公太郎氏の『日本史の謎は「地形」で解ける―環境・民族篇』に車石のことが書かれている。車石とは、江戸時代後期...
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