日本人なら誰もが知っていると言っていいほど有名な寺院の一つに、平等院鳳凰堂がある。
京都の宇治にあり、10円玉に描かれている寺院として知られ、世界遺産に登録されている寺院である。
鳳凰堂は平安時代の永承7年(1052年)に、時の関白藤原頼通により造られた、西方極楽浄土を模した寺院である。
平等院ではこの鳳凰堂の内部拝観をしている。
寺院の拝観料とは別に内部拝観料300円を納めると鳳凰堂の内部に入り、スタッフの方から説明を聞きながら10分ほど堂内にいることができる。
平安時代の寺院建築は数が少なくただでさえ貴重である。そんな貴重な建物の中に入ることができるのは、かなり贅沢な体験である。
上の写真はパンフレットのものだが、中はこのようになっており、装飾が色あせ、剥げ落ち、時の経過を感じさせるが、これがなんともよい。
約千年前の豪華絢爛だった堂内の時間の移り変わりは、時代の変化を感じさせるものである。
内部拝観のチケットにはかつて鳳凰堂に塗られていた絵柄が書かれている。
ミュージアムの鳳翔館では、鳳凰堂の創建当初の姿をCGで再現したものを見ることができる。
拝観した時は内部拝観をしてからミュージアムに行ったが、逆の順番もいいと思う。当時の堂内を見てから内部拝観をして、時の経過を感じるのも一つの参観の仕方かと思う。
2015年に電車日本一周をした時は時間とお金をケチってこの内部拝観をしなかったが、非常に勿体ないことをしたと思い、再訪した時に体験した。
スタッフの方の説明は簡潔だし、混んでいなければ質問をする時間もあるので、平等院に訪れた際は是非ともこの内部拝観をされるのがお勧めである。
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